スタッフブログ

5人に1人がかかる!?エナメル質形成不全

2022.09.27

こんにちは。院長の澤です。

秋はお月見シーズン!
9月は1年で最も美しいと言われる
「中秋の名月」も空に昇ります。

月を眺めながらお団子をいただくというのも、
なかなか風情がありますよね。

さて、夜空に輝く月は美しいものですが、
歯も白く輝いていると
口もとが美しく見えませんか?

歯が白く見えるのは、
エナメル質という組織があるからです。

しかし、このエナメル質が
正常に形成されない事があります。

エナメル質の役割

歯はエナメル質・象牙質・セメント質という
3つの層からできています。

そのうちエナメル質は
人間の体の中で最も硬い組織です。

歯の一番外側にあ
熱いものや冷たいもの、酸性の食品などが
敏感な象牙質に触れないように
刺激やむし歯から歯を守っています。

歯に白い輝きを生み出しているのも、
このエナメル質のおかげです。

 

そんなエナメル質が「もろく」なる?

ところが、大事なエナメル質が不完全な状態

歯が生えてくることがあります。

歯の表面に
ボソボソとした「白いまだら」が生じたり、
むし歯でもないのに、歯の一部が
茶色や黄色に変色したりしていた場合は、
『エナメル質形成不全』の疑いがあります。

また、重度の場合
歯の表面がデコボコしたり
歯を覆うエナメル質が無いため、
象牙質がむき出しになったりしてしまいます

しかも、エナメル質形成不全の症状がある
見た目の変化だけでなく、
通常の歯よりもむし歯になりやすい
という特徴もあります。

エナメル質形成不全発症しやすい箇所
奥歯(第一大臼歯と前歯す。


特に奥歯は汚れが溜まりやすく、
むし歯になりやすいため十分注意が必要です。

ども5人に1人が発症!?

日本小児歯科学会
7歳から9歳の児童を対象に行った調査によると
地域差はあるものの
およそ5人に1人がエナメル質形成不全
という結果が出ています。

エナメル質形成不全は決して珍しいものではなく、
思いのほか、高い頻度でかかり得る疾患なのです。

しかも乳歯の場合
もともとエナメル質が薄く、
むし歯になりやすいのですが、
エナメル質形成不全の歯がむし歯になってしまう
あっという間に
歯の神経まで進行してしまうため、
より一層注意が必要になります。

乳幼児検診や学校の歯科検診で
エナメル質形成不全と
診断されることもあるかもしれませんが、
その場合は必ず定期的に歯科に通い
チェックをしてもらうことが重要です

そして、日頃からしっかりセルフケアもおこない、
お子さまの大切な歯を守っていきましょう。

投稿者:さわ歯科クリニック