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痛みを知らせるだけではない?神経の役割とは!

2022.10.18

こんにちは。院長の澤です。
秋が深まる10月は栗がよく採れる季節。

食べものとして親しまれる栗は、
染物の材料としても活躍します。
なかでもイガの部分を使うと、
落ち着いた風合いの茶色が楽しめるそうです。

ところで、イガのような尖ったものを触ると、
チクチクとした刺激を感じますよね?
このような感覚があるのは、
皮膚に神経が通っているためです。

実は私たちのにも神経が通っており
むし歯む」のは、
この『神経』が関係しているのです。

◆むし歯が神経まで達すると…

むし歯ができた際、
ズキズキとしたひどい痛みを感じるのは、
むし歯菌が「歯髄しずいと呼ばれる
歯の内側の神経組織を攻撃しているためです。

歯髄まで達するほど大きいむし歯ができてしまうと、
細菌によって神経が侵されてしまうため、
歯髄をすべてり除く処置をしなくてはなりません。

◆できれば「神経」はりたくない…

神経をとると、当然ながら
痛みを感じることがなくなります。

そのため、
一度「歯髄をとる治療を経験すると
次にむし歯になったときに、小さなむし歯でも
「痛いからすぐに神経をとってほしい!」
考えてしまう方もいらっしゃいます。

しかし、それは大きな間違いです

なぜなら歯髄には
「歯に栄養を運ぶ」という
とても大切な役割があるためです。

歯髄をとってしまうと
本来なら運ばれるはずの栄養が失われるため、
歯は枯れ木のようにもろくなります。

そうなってしまえば、
欠けたりひび割れたりするなど、
確実に寿命が短くなってしまうのです。

そう、丈夫で健康な歯でいられるのは、

歯髄神経があるおかげなのです。

◆歯髄神経)が無くてもむし歯にはなる

歯髄神経無くなると痛みを感じなくなりますが、
「むし歯にならない」わけではありません!

逆に言えば、歯髄をってしまうと
むし歯が進行しても気くことができず、
気づいた頃には、もう歯がボロボロに
ということも珍しくないのです

◆歯の寿命を延ばすために大切なこと

健康で丈夫な歯を残し、

一生豊かな食生活を送るためには、

やはり『神経を残すこと』は欠かせません。

もちろん、どうしても我慢できないほど痛むときや、
重度のむし歯にはやむを得ず神経をとることを
ご提案させていただくこともあります。

しかし、
「神経をとればすべて解決!」

というわけではありません。

むしろ神経をとった歯は、
むし歯の発見が遅れないように
定期検診で注意深く
チェックする必要があります。

また、

「神経の残っている歯」がむし歯になっても、
定期検診に通っていれば早期発見ができるため、
神経をとらずに済む可能性が高まります。

お口には『むし歯だけでなく
歯周病』をはじめとした
自覚のない病気が他にも潜んでいます。

定期検診はそうした
隠れた病気を見つけ出す
とても重要な機会です。

皆さまの歯を守るため、
ぜひ習慣づけていただければ幸いです!

投稿者:さわ歯科クリニック